Unit File ユニット詳細
腸管注水・浸透の後方工兵

酸化マグネシウム

さんかまぐねしうむ
消化器薬 一般

「無理に押し出さん。水で、やわらかくするんよ」

性格: 力ずくで腸を叩き起こすセンノシドとは対照的に、腸管に水を引き込んで便をやわらかくする浸透工兵。派手さはないが老若男女に使える万能の後方支援。マイペースで穏やかだが、腎機能が落ちた領土では思わぬ暴走(高Mg血症)を起こす一面もある。

適応症: 便秘・胃炎

剤形: 散・錠

商品名例: マグミット等等

Skill得意技(効能)

二役こなす。便秘症では腸管内に水分を引き込んで便をやわらかくし、制酸作用では胃酸を中和して胃腸障害を改善する。尿路蓚酸カルシウム結石の予防にも使われる。

刺激性下剤と違い腸を直接叩かない非刺激性なので、習慣性が少ないのが強み。

Weak弱点(副作用・禁忌)

重大な副作用は高マグネシウム血症。悪心・嘔吐、口渇、血圧低下、徐脈、皮膚潮紅、筋力低下、傾眠などが出て、進行すると呼吸抑制・意識障害・不整脈・心停止に至ることがある。その他、下痢や血清マグネシウム値の上昇。

便秘症患者では腎機能が正常でも通常用量以下でも重篤化した例が報告されている。

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相性(相互作用)

センノシド
刺激性(センノシド)と非刺激性(浸透圧)で作用機序が異なる
便秘戦線の別働隊
オメプラゾール
制酸目的で胃酸抑制の役割が一部かぶる
守備範囲が一部重複
レボフロキサシン
同時服用で吸収低下。服用間隔をあける
キレート形成

高齢者・腎機能低下患者への長期投与で高マグネシウム血症が問題になり、定期的な血清Mg測定の注意喚起が強化された。「昔から使われてる安全な薬」のイメージが強いぶん油断されやすい。

便秘にも胃酸にも使える二刀流だが、多量の水と一緒に飲むと便秘への効果が出やすい。水分摂取とセットで指導するのがコツ。

  • 高齢者・腎機能低下患者では高Mg血症のサイン(悪心・脱力・傾眠・徐脈)を観察。長期投与では定期的な血清Mg測定を確認
  • 十分な水分と一緒に服用してもらう(便秘目的では特に)
  • 併用薬との服用間隔を確認(抗菌薬・骨粗鬆症薬などと同時だと相互に吸収低下)
  • 便の回数・性状をモニターし、下痢に傾いていないか確認
  • 制酸目的か便秘目的かで用法・用量が違うため処方意図を把握しておく