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心拍統制・冷徹の管制官

ビソプロロール

びそぷろろーる
循環器薬 一般

「落ち着け。心臓は、急がせるもんやない」

性格: 心臓の動力部にどっしり構えて、暴走しそうな心拍と血圧を静かに抑え込むタイプ。焦らず段階的にしか動かない慎重派で、「一気に上げも下げもせん」が信条。心不全の現場でも少量からコツコツ増量していく、地味だけど信頼される古参。

適応症: 不整脈・心不全・狭心症・高血圧

剤形:

商品名例: メインテート等等

Skill得意技(効能)

β1受容体を選んで狙い撃ちし、心拍数と心収縮力を抑えて心臓の負担を下げる。β1受容体への親和性がβ2受容体に比べて23倍強く、数あるβ遮断薬の中でも最もβ1選択性が高い。

適応は本態性高血圧症・狭心症・心室性期外収縮・頻脈性心房細動、そして基礎治療を受けている慢性心不全。

Weak弱点(副作用・禁忌)

高度の徐脈(著しい洞性徐脈)、II・III度房室ブロック、洞不全症候群、糖尿病性ケトアシドーシス・代謝性アシドーシス、心原性ショックのある相手には投与できない(禁忌)。

投与初期や増量時に症状が悪化することがあるため、慎重な用量調節が必要。徐脈・低血圧に注意。

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相性(相互作用)

エナラプリル
慢性心不全の基礎治療で協働
心不全の共闘
フロセミド
慢性心不全の基礎治療で協働
心不全の共闘
アムロジピン
心抑制系が重なると徐脈が深くなりうる
徐脈に注意

β1選択性が高いため他のβ遮断薬より呼吸器系(β2)への影響が比較的少ないとされるが、喘息・COPD患者では慎重投与に変わりない。「選択性が高い=気管支に絶対安全」ではない。

慢性心不全では「悪くなりそうな薬をあえて少量から」入れる逆説的な使い方をする。最初は心機能が一時的に落ちることもあるため、ごく少量スタート→数週間かけて段階増量が鉄則。

  • 投与前後で心拍数・血圧を確認。徐脈(目安50回/分未満)や低血圧を観察
  • 心不全増悪の初期サイン(体重増加・浮腫・息切れ)を見逃さない。増量期は特に注意
  • 自己判断での急な中止は禁物。反跳性に狭心症・不整脈が悪化しうるため中止・減量は指示に従う
  • 糖尿病患者では低血糖症状(動悸・頻脈)がマスクされることがあるため血糖と自覚症状を併せて確認
  • 気管支喘息・COPDの既往がないか投与前に確認